トルコ・エフェソス遺跡 クレオパトラも歩いた道
場所 トルコ アナトリア地方
エフェソス遺跡
エフェソス遺跡の成り立ち
現在のトルコにあるエフェソス遺跡は、紀元前11世紀頃から、ローマ支配の時代頃まで栄えた都市遺跡群。
世界遺産等には入ってないものの、日本で登録されているような遺産よりも規模も残されているものよりもずっとすごいと思った。
訪れたこの日は夏の盛り、気温も軽く40度を越えている。ミネラルウォーターを片手に、広い遺跡内をゆっくりと散策した。
北入り口を入ってすぐの位置にある、ヴァリウスの浴場、2世紀に作られたローマ式の浴場らしい。晴れ渡り怖いくらい青い空と、石のコントラストがまぶしい。
浴場から少し進むと、オディオンと呼ばれる小劇場がある。建築や歴史に詳しくない我でも、ローマ文化だとわかりやすい遺物である、ここもかつては屋根を持ち音楽祭などが催されたらしい。
復元されたものだろうか、アーチが残るポリオの泉跡、我は単純に自然の美しい場所よりも、人の気配の残りつつ、自然に侵食されて自然に帰っていく遺跡や廃墟が好きなので、こういう風景が好きだ。
その場所に暮らした人々を想像し、なんとも言えず切ない気分になる。
遺跡でもっとも美しく形が残るケルスス図書館。
アレキサンドリア、ベルガマと並んで、ギリシャの三大図書館と称さたらしい。 門は立派だが奥行きはそれほどは無い。
図書館脇にクレオパトラの妹の墓が
最近見つかったらしい。
トルコの子供達
図書館脇で遊んでいた子供たちを、ジェスチャーで了承をもらい
撮影させてもらった、実にいい笑顔を見せてくれた。
2万4000人を収容するという野外劇場。
圧倒的な大きさ!ステージ上の声が、客席隅々まで良く通る作りになっているらしい。
ガイドさんによると、最近も実際にここでコンサートを行ったとのこと
野外劇場側から見た、アルカディーネ通り
かつてはこの先は、港になっており、
かのクレオパトラもこの道を歩きここへ来たという。
しかし、現在の海岸線は遥か先だ。時の流れを感じさせる。
エフェソス遺跡は、規模も美しさも凄かった。ローマ時代の遺跡を生で見るのは初めてだったのでなおの事だったのかもしれないが。お風呂、図書館、水道設備、円形劇場等ローマ文化を堪能できる遺跡である。これだけの規模と保存状態ながら、世界遺産には登録されていないらしい。それはやはり先進国に登録が多いからなのだろうか。
聖母マリアの家
遺跡近くにある教会跡、キリストの母マリアは晩年をエフェソスの地で過ごしたと伝わるらしい
キリスト教徒の墓
こういう風景好きだ。
小さな彫刻が、掘った人の思いを伝えるように感じる。
2016.2.10 再編集
エッセイ漫画、異文化や宗教観の違いが面白いです

E03 地球の歩き方 イスタンブールとトルコの大地 2015~2016
- 作者: 地球の歩き方編集室
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/02/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る