先日十数年ぶりにオーディオ雑誌を購入してみた。
月刊Stereo(ステレオ)
購入理由は付録になんとスピーカーユニットが一組付くから。ユニットは耳なじみの無いScan Speak(スキャン スピーク)というメーカーの物、デンマークのメーカーで、割と高級品のユニットを作っているらしい、ワクワクするね。
今日はこれを使って自作スピーカー作りをしてみたい。
実は去年もこの雑誌同じような企画をしており、その時に手作りスピーカーを作成する記事を読んで、やってみたいと書店を回りその雑誌を探したが品切れで手に入らなかったのだ。
で、すっかり忘れてて、今年も記事を見ておおっ!!ゲットせねばと思った次第。
その後Amazonのキャンセル手続きをとったが間に合わず、結局2セット手元にある。買った以上作らねば!
早速どのような音がなるのか試してみよう
しかし今までスピーカー等作った事が無い、雑誌には特性やいくつかの作例が載っているが、どういう作りにするとどう音が違うのか分からないのでとりあえず実験する事にした。
今回のDAYスピーカーは、ユニットは完成品なので、箱(エンクロージャーというらしい)を作るのがメイン、手持ちのアンプにユニットをつなぎ、室内にある物を箱にして鳴らしてみる。
最初はスピーガが収納されていた段ボール
一応これでテストで鳴らせるように、段ボールに切り込み線が入って加工しやすくなっていたので最初に作ってみた。
まずユニット単体と、箱に付けるのと全然音が違うのに驚く
音量も大きくなるし、低音部を中心に前々音が変わる。
箱部分はユニットの収納だけでは無く、音そのものに必要なパーツなのだ。
いろんな箱で試してみよう
段ボール箱、木製ゴミ箱、金属ボウル、ままごとお鍋(木製)と変えてみる、一番いい音が出たのはゴミ箱。思いの外きれいな音だ、二つあれば箱はこれで良いと思える程。しかしながらこのゴミ箱、小さな木工房製でもう一つ手に入れるのは困難である。
次は付録ユニットが入っていた段ボールが良かった、これは元々簡易エンクロージャーとして使えますと、箱に書いてあった。音量を上げるとビビれるし、低音は出ないが女性ボーカルが奇麗。
ボウルは金属のためか剛性不足か、テレビのスピーカーレベル。キンキンするし、低音も出ない。
ままごと鍋、レゴバケツもいまいち。
簡易実験によると、物の剛性と空間の大きさが大事なのかな。
空間容量による音質を比べてみよう
空いている場所は雑誌で塞ぐ程度だからかもしれないが、容量にって若干低音部が変わるかなと言う感じ、穴は開けすぎると、シャカシャカした音となり、全くないと高音部がこもった音で、低音も不足となるみたい。
既製品のスピーカーと比べてみる
次に一番良い音の鳴ったゴミ箱エンクロージャーと、手持ちの同口径の既成品スピーカーを比べてみた。
既製品はヤマハのNS-10MMというもので、ペアで1.5万円くらいだったか?普段はリアのサラウンド用に使用しているものだ。何よりコンパクトさは抜群、音は二の次で購入したスピーカー。
比較すると普通に良い勝負してる、容量が稼げるためか低音域はゴミ箱の圧勝、ボーカル域は音色が大きく違うけどどちらもまずまずだ。楽器音はゴミ箱の方が奇麗、付録のユニットは我好みの音を鳴らしてくれるみたいだ。
まずは、ユニットが2組4こあるので、実験もかねて、今不満のある5.1ch用のセンタースピーカーの置き換え品を作る事にする。エンクロージャーは、オーソドックスに木製、剛性を上げるためにパインでは無く、堅木の集成材を使おう。容量は設置場所をモニターに近づけたいので、出来るだけコンパクトに、重低音はウーハーに任せるとしてそこそこの低音と、きれいな声が出るようにしたい。
作製編につづく
初出2012.8.9 再編集2016.2.8
例年夏の付録にスピーカーユニット、正月の付録にアンプなどの付録が付くみたいだよ