種から落花生を育ててピーナッツバターを作ってみよう!
春5月、今年はピーナッツバターを豆から育てて作ろう!と思いたつ。
ご近所さんで毎年落花生を作っている家から、生落花生を分けてもらって、計画開始!
ちなみに我の中では、鬼殻付きが落花生、薄皮付きが南京豆、薄皮を剥いた物がピーナッツと思っているが合っているのだろうか?
落花生(南京豆)を栽培しよう!〜植え付け〜
まずはここから始めるのだ、家庭菜園花壇の一角を耕し、肥料を入れて一週間落ち着かせ、もう一度耕す、土をふかふかにしておかないと後で地下茎が伸びれないからね。
土を親指で押して作った穴三箇所に、二粒ずつ合計12粒の南京豆を植え付けた。殻をむくべきか迷ったけれど、鬼殻を剥いた状態(薄皮はついたまんま)で植えてみたよ。
種は毎年育てている近所の人から分けていただいたよ。大粒の種類らしい楽しみだ。
落花生の発芽
植え付けて6日ほどから発芽、二株が芽を出した。それかに一週間遅れてもう一株が発芽3/12粒の発芽率だ。
発芽率が悪いのは、植える前に種を水に一晩浸すという行程をすっ飛ばしたかららしい。余った種をおかんが畑に植えた方は同じ種で全体の半分程の発芽率だったとの事だった。
写真を撮影したのは発芽から二週間程。次々と新しい葉が出てきた頃。
落花生の栽培〜追肥〜
落花生は石灰質の土壌を好むらしい。根元に石灰を追肥してみる。一株遅れてはいるものの成長は順調也。
南京豆(落花生)の栽培〜開花〜
初夏 下の枝の方から黄色い花が咲き始めた。
豆科らしい花の形である。小さい花なので地味だが、順に次々花をつけた。
盛夏 今年の夏は猛暑続きにもかかわらず、元気に葉を増やす。
落花生の栽培〜地下茎がもぐり始める〜
9月花の終わった場所から地面に向かって地下茎が伸び、土の中へ潜っていく。この先に落花生が出来るらしい。
まばらに生えていた三株が花壇を覆い尽くし、花壇の外にまで葉をのばす。中々逞しい作物だ。消毒等はしなかったが、特に害虫も病気の被害も無く、ぐんぐん成長した。
落花生の栽培〜収穫・地下茎の先に育ったピーナッツ〜
9月後半になると葉が黄色く枯れてくると聞いたが、10月になってもその気配はない、まだ収穫には若干早そうであったが、家の周囲に猿が出没、畑の方の落花生は被害を受け始めたので、まだ少し早そうだが収穫する事にする。
野生生物が食べ始めたら収穫時という格言?もあるし大丈夫かな〜
茎を持って引っ張るとほぼすべての落花生がきれいに引きずられて上手く収穫出来た。
三株でこの収穫量。
右下の物は畑に残っていた分、いくつかは殻だけのこして実が虫に食べられている物も有った、地下で食害が出ているので気がつかなかったが、被害は大した事ないみたいで何より。
南京豆の栽培・天日干し
収穫した物は、葉を付けたまま天日干しすると、味が濃くなりより美味しくなるとの事なので、葉と土付きのまま新聞紙の上で二週間干す事にした。
猿対策で屋外では干す事ができず、ログハウス内の日の当たる窓辺での乾燥となったが、良く乾いたようで二週間後に殻を振ると「カサカサ」と音がした。この音が乾燥完了の合図との事である。
天日干しが終わった物を枝から外し、土落しの水洗いを行い、さらに一日天日干し。ミカンの販売によく使われる赤いメッシュ袋に入れて軒下で乾燥させた。この状態まで持っていくと日持ちする。殻の付いたまま通気のいいところに吊るしておけば、普通に一年以上持つらしい。
栽培編はこれでおしまい、次は調理してみよう。
落花生からピーナッツへ
生豆を煎るのは鬼殻付きでも、剥いてからでもどちらでも良いらしいが、鬼殻があるとかさが大きく煎りにくいので、先に鬼殻を剥く事にする。
落花生のさやを割ると一つから三つ程度の南京豆が入っている、収穫が若干早いかなと思ったが、未成熟の物は僅かで、だいたい写真のようにぎっしり実を膨らませていて中々美味しそうだ。
鬼殻を剥き落花生から、南京豆へと姿を変えたぞ。
実はこの殻剥き地味に大変。これだけで1時間近くを要してしまった。
現在国内生産のピーナッツはほとんど無いらしい。ほぼすべてが中国製となっているのはこの手間が有るからなんだろうなと思う。
落花生の状態の物なら千葉産とか関東周辺の産地の物がネットで購入出来るよ。
ピーナッツを焙煎しよう
ピーナッツを炒るのには思いの外時間がかかる、1時間近くキッチンに立つのは大変なので、ホットプレートに広げて子供を見ながら時々混ぜる。200度程の設定だとほとんど焦げずに良い感じ。
どの豆もふっくらしていて美味しそう。時折つまんで焼け具合を確かめる。
失敗!ピーナッツちと焦げる...
南京豆を焙煎していると、良い香りが部屋中に立ちこめる、味見してたらいい感じに焙煎が完了したので、最後にちょっとだけ強火にして焦げ目を付けて電源を切り、冷ましてたらホットプレートの余熱で思いの外焦げてしまった。
少しほろ苦い大人の味、ちょっと失敗か?と思ったがこれが後で良い結果に...
一部の南京豆は、冷まして普通に食べたよ、香ばしくてめっちゃ美味しかったよ!(暖かい間はカリッとしないので、一度冷ます必要がある)
種から育ててピーナッツバターを作ろう 最終工程ピーナッツバターへ!
バーミックスのミルで挽いた後、すり鉢に移しさらに擦る。ちょっと油分が出てきて粉っぽい感じからしっとりへと変化してきた。香ばしい香りが心地よい。
本来ならここでバターを投入する予定だった。
しかし、そのバターも手作りするべくベットボトルに生クリームを入れ、妻と子供、我の三人で振りまくるがちっとも固まってこない。
これはおかしいなと調べてみると、どうも今回使用した生クリームが、植物性である事と、大豆由来の乳化剤を使用しているため固まらないらしい、なんてこったい残念... 仕方ないのでバーターになり損ねたゆる目の生クリームと、砂糖、蜂蜜を加え練り合わせる。
ピーナッツパターの完成!
粒立ちが好みの粒具合まで練り上がったら完成!
試食!
翌朝トーストに塗って食べたよ。緩い感じだったものも、冷えると少し固くなってバター状にのばす感じになる。甘さ控えめにしたのでパンの上にたくさん塗って贅沢に食べる。
焦げてしまったかな?と思ったピーナッツが砂糖と合わさって、丁度良い香ばしさとなって美味しかったよ。
植え付けから半年余り。手作りピーナッツバター製造プロジェクト完了!
レシピ・材料
生ピーナッツ 180g
砂糖 30g
生クリーム 70g
蜂蜜 大さじ2
是非皆さんもチャレンジしてみてね、地下に落花生ができるのは知識として知っていたけれど、ちょっと不思議な感じで楽しかったよ。あと自家焙煎のピーナッツめっちゃ美味しいです。

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